元高見盛スーツで初仕事「慣れない」

 初場所限りで現役を引退した元小結高見盛の振分親方(36)が31日、スーツ姿で親方として初仕事に臨んだ。師匠の東関親方(元幕内潮丸)に伴われて、両国国技館で行われた評議員会に出席した。

 29日にスーツ量販店で購入した黒の背広姿で、「まだスーツが慣れないです。現役の時は相撲を取っていれば良かったけど、右も左も分からなくて」と緊張した面持ちで戸惑いを隠せなかった。さらに冠婚葬祭用の黒いネクタイしか購入しておらず、「他のネクタイを買う余裕がなくて…。早く買いに行かないと」としどろもどろになった。

 現在は引退後のあいさつ回り、10月6日に開催する引退相撲の準備などで多忙。4日には親方として東関部屋の稽古場に立つという。「気疲れして少しやせました」。慣れないことが続いて疲れ切った“ロボコップ親方”は、相撲に負けて花道を下がる時のように、がっくりと肩を落として国技館をあとにした。

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