白鵬、九重部屋出稽古で20勝
「大相撲春場所」(10日初日、ボディメーカーコロシアム)
横綱白鵬(27)=宮城野=は4日、大阪市東住吉区の九重部屋に出稽古し、幕内の千代の国、十両の千代鳳らと25番取り20勝5敗だった。特に東前頭2枚目の千代大龍とは17番で14勝3敗。「立ち合いにかける思いを感じた。圧力と鋭さがある」と、初顔合わせが確実の相手を警戒した。
内弟子で十両の大喜鵬が2月後半に左目網膜はく離の手術を受けており、関取との相撲は大阪入りしてから初めて。相手に力を出させて自ら土俵を割る場面も多く、貫禄を見せつけた。「元気な若手がいる部屋で、いい稽古ができた。コンディションも上がっている気がする」とうなづいた。
自己最高位で初めて上位陣に挑む千代大龍は、強い当たりで横綱を後退させる場面があり、「かち上げでチャンスをつくりたい。負けて当然。でも座布団を飛ばしたい」と金星を誓った。日体大で学生横綱に輝いた24歳。白鵬相手のぶつかり稽古では、吐く寸前まで追い込まれ、「後世に語り継がれる勇姿を見せられた」と充実した内容に胸を張っていた。