日馬富士「尻に火」連覇へ“ケツ”意

 「大相撲春場所」(10日初日、ボディメーカーコロシアム)

 角界の頂点となる東横綱に初めて就いた日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が8日、大阪市東成区の部屋で稽古後「尻に火がついている」と、気の緩みを否定した。日本相撲協会による取組編成会議では、初日に小結栃煌山、2日目は栃ノ心との対戦が決定。批判を乗り越えて、全勝で5度目の優勝を飾った初場所に続く連覇を誓った。

 日馬富士は「楽しみな相手。強くなってきているから集中したい」と、初日に対戦する栃煌山を警戒した。場所では5連勝中だが、通算では8勝6敗の難敵だ。

 前日は休養に充て、この日は宝富士を相手に立ち合いの確認を18回行った。先場所は、新横綱として9勝に終わった昨年九州場所の批判を受けながらも全勝優勝を成し遂げた。危機を脱して迎える今場所だが「尻に火がついているから頑張ります」と、現状に似つかわしくない意気込みを口にした。

 大阪入り後、初めて稽古を行った2月26日には、ストーブに尻を接触させ軽いやけどを負った。やけどあとが残る尻をもじった決意表明だが、古傷の両足首に不安を残すだけに、冗談の中にも本音をのぞかせた。

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