座布団が舞って日馬富士は満足

 「大相撲春場所3日目」(12日、ボディメーカーコロシアム)

 横綱日馬富士は高安に金星を許し、土俵で奇妙な満足感に浸っていた。「座布団が舞ったよね。横綱に勝って飛んだのはあるけど、負けて飛んだのは初めて。やっと僕を横綱と認めてくれたのかな」と機嫌よく振り返った。

 もろ差しで押し込みながら逆転負け。支度部屋では口笛を吹き「まだ相撲が終わってないのに安心し過ぎた。優しく(土俵から)出してやろうと思った」と、笑顔交じりに敗因を口にした。

 初めて東横綱に就いた今場所の土俵入り。初日から足の運びを間違え続けた。3日目で初めて無事完了したが「あれに集中し過ぎたのかな」と、連覇が遠くなり苦笑いで引き揚げた。

 先場所は全勝優勝。新横綱として臨んだ昨年の九州場所は隠岐の海に金星を許したが、会場の座布団は座席に固定されていた。

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