把瑠都が復活のろし!大関連破で5勝目
「大相撲春場所・6日目」(15日、大阪・ボディメーカーコロシアム)
元大関の把瑠都が稀勢の里から5勝目を挙げた。5日目の琴欧洲に続く大関連破に「わたしも大関の気持ちで取っている」と、自信を口にした。
低く頭から当たる相手を、素早く右にはたき込んだ。突進を受け止め「組もうと思ったが、いろいろ頭に入れていた」と、相手の圧力も想定内。稀勢の里を「いい感じだったが…。そこが弱いところ」と嘆かせた。
昨年は初場所で初優勝したが、ケガに苦しんで秋、九州場所を続けて途中休場。関脇に陥落した先場所も8勝にとどまり、10勝の大関復帰条件を満たせなかった。
それでも、かつて白鵬に「横綱に一番近い」と言わしめた実力者。北の湖理事長(元横綱)も「把瑠都に余裕がある。思い切って相撲を取っている」と、復調を認めた。
今場所は古傷である左膝の状態が上向きつつある“エストニアの怪人”。「体も良くなったし縁起のいい場所。相撲が楽しくなってきてます」と表情を明るくした。3年前に大関昇進を決めた大阪で、復活ののろしを上げる。