怒りの白鵬!時間前に立って寄り切り

 「大相撲春場所7日目」(16日、ボディメーカーコロシアム)

 白鵬が立ち合いで、十両以来となる制限時間前(幕内は4分)に立った。通常は行司が「時間いっぱい。待ったなし」と声を出した次の仕切りで立つ。だが、その前の仕切りで立ち、時天空も立ち遅れながら相撲を続けたため成立。横綱があっさり寄り切った。

 白鵬は「少しカッとなりました」と怒りを原因に挙げた。その一つ前の仕切りで、相手が4度も立ちそうな動作を繰り返し、「何だよ」と気が立っていた。「待ったと思ったが、行司が『残った』と言うからね」と冷静さを完全に失うことはなかった。

 時天空は「考えさせようと思った」と意図を説明。逆に怒りを買ったことに「自分で墓穴を掘った」と振り返った。北の湖理事長(元横綱)は「横綱はいつも立つ気でいた方がいい。自信があるから立ったのだろう」と評価した。

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