稀勢の里、歴代6位の初顔合わせ20連勝
「大相撲春場所10日目」(19日、ボディメーカーコロシアム)
稀勢の里が初顔の勢を寄り倒して6勝目。これで幕内の初顔合わせ20連勝となった。左を差して相手不利の形をつくり、小手投げに左足が浮く場面もあったが、冷静に寄り倒した。ようやく決めた今場所初の連勝に「嫌な感じがして緊張しました。さすがにね」と、胸をなで下ろした。
初顔20連勝は横綱佐田の山に並ぶ昭和以降歴代6位の記録。最高位が大関の力士に限れば、琴風(現尾車親方)の19連勝を上回りトップに立った。「記録は意識はしていないです」と話したが、終盤の大関、横綱戦へ弾みにはなったはずだ。
優勝は絶望的な稀勢の里。それでも期待が大きい国産力士として「思い切っていくだけ。それだけです」と、存在感を示すことを誓った。