雅山引退決定的…11敗で幕下陥落濃厚
「大相撲春場所13日目」(22日、ボディメーカーコロシアム)
元大関で東十両9枚目雅山(35)が引退する可能性が高まった。徳真鵬を突き押したが、圧力がなく後退。そのまま押し出され、土俵を割った後はうつむいた。11敗目を喫し、十両残留の目安となる5勝には届かなくなり、幕下陥落が濃厚。大関経験者が幕下に落ちて現役を続けた例はない。
負け越しが決まった10日目から取材に応じず、進退については言及していない。この日も無言で引き揚げた。師匠の藤島親方(元大関武双山)は「何かあればお話しします。何もないです」と話すにとどめた。番付編成の責任者である鏡山審判部長(元関脇多賀竜)は「ご苦労さまでした。言っちゃ悪いが、今日で(転落が)確定だよ」と話した。
98年名古屋の初土俵から所要12場所で大関に昇進。01年秋限りで関脇に陥落した後、昨年秋から2けた黒星が3場所続き、今場所は十両に番付を下げていた。