稀勢の里、連合稽古で琴奨菊を圧倒!
「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)
亡き先代の封印を解いた効果が早速表れた。大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が3日、千葉県船橋市の松ケ根部屋で行われ、関取衆が集結。稀勢の里(26)=鳴戸=は琴奨菊と大関同士の三番稽古で17番続けて取り15勝だった。
相手を受け止め、前に出る相撲が際立った。「思い切りやって、下がらないようにいい稽古ができた」と充実した表情を浮かべた。2日には鳴戸親方(元幕内隆の鶴)に自ら申し入れ、千葉県松戸市の鳴戸部屋から関脇豪栄道、幕内妙義龍らがいる東京都足立区の境川部屋に、約4年ぶりとなる出稽古を敢行。「久しぶりだったから筋肉が目覚めた」と振り返った。
先代の鳴戸親方(元横綱隆の里)は、情が移るなどの理由で基本的に出稽古を禁じていた。境川部屋を「相手がそろっていますから」選んだといい「今までとは変わらないと。いいものも見えてこない」と説明。夏場所での悲願の初優勝へ、自己改革を進めていく。