白鵬、朝青に並ぶV25へ冷や汗発進

 「大相撲夏場所初日」(12日、両国国技館)

 元横綱朝青龍に並ぶ史上3位、25度目の優勝を目指す横綱白鵬は、小結栃煌山を寄り切って白星発進した。横綱日馬富士は新小結隠岐の海を寄り切った。大関陣では稀勢の里が妙義龍を逆転の小手投げで退け、鶴竜、琴奨菊、かど番の琴欧洲は危なげなく勝った。

 白鵬が11年秋場所以来、1年8カ月ぶりとなる東京場所での優勝へ、辛勝発進した。昨年の夏場所は初日に安美錦に敗れて、横綱昇進後最低の10勝5敗に終わった。旭天鵬の平幕優勝に終わる波乱を演出した横綱は、今場所の初日で栃煌山に苦戦したが白星はもぎ取った。

 栃煌山の左すくい投げで右手が“バンザイ”した。土俵際に押し込まれながら、腰を落としてもろ差しに成功。そのまま寄り切った後は、駄目押し気味に荒々しく腕を振り払った。「空回りした。普通は体が泳ぐが、対応できたのは良かった」と、涼しい顔で振り返った。

 場所前から「久しく“江戸”で優勝していない。今回で朝青龍に並べればいい」と意気込んでいた白鵬。モンゴル出身の先輩横綱だった朝青龍を「土俵に入る瞬間からの気迫が(素晴らしい)ね。力を最後まで抜かない。自分もさらに磨きたい」と敬意を表する。朝青龍と東京場所‐2つの目標に立ち向かう今場所だ。

 自在の攻めとともに、朝青龍ばりの気迫もかいま見せた白鵬。貫禄たっぷりに国技館を引き揚げた。

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