白鵬、初観戦の宮里美香の前で貫録星
「大相撲夏場所3日目」(14日、両国国技館)
横綱白鵬が妙義龍を寄り切り、3連勝とした。親交があり、初めて観戦した女子プロゴルフの宮里美香(23)の前で、横綱の貫禄を見せつけた。横綱日馬富士は北太樹を上手投げで下し、連敗を免れて2勝1敗。稀勢の里、鶴竜、琴奨菊、かど番の琴欧洲は快勝し、3日連続で4大関は安泰だった。
白鵬は、前日に日馬富士から金星を挙げた妙義龍を問題にしなかった。立ち合いで鋭く押し込み、残した相手と距離があくと、右張り手から右を差し、寄り切った。「右がのぞいたので、圧力をかけた。最初に右が入りかけたときは(妙義龍が)残したね」と相手をたたえつつ、うなずいた。
帰りの車が待機する国技館の地下駐車場では、宮里美に出迎えられた。ハワイ旅行中の先月18日、現地で米ツアーに参戦していた宮里美のラウンドに駆けつけた。
初めて国技館で観戦した宮里美は「すごい迫力でした。横綱は普段の姿とはギャップがあった」と、興奮した様子で握手を交わした。12日まで茨城県で行われた国内メジャーのワールド・レディース・サロンパス・カップに参戦していた。
土俵を割った妙義龍の背中をダメ押しし、荒々しさも見せた白鵬は「相撲を好きになってくれればいいね。目の前でいい報告ができて良かった」と、語った。北の湖理事長(元横綱)が「余裕がある。相手が見えている」と評する盤石さだった。
朝稽古後には、関係者から沖縄・与那国島の天然サンゴ化石を粉末状にした健康補助食品「ドナン」が届けられた。ミネラル豊富で有名スポーツ選手が愛用しているといい「それはすごいね」と、喜んだ白鵬。骨のある相手を退け、元横綱朝青龍に並ぶ史上3位、25度目の優勝へ、さらに加速していく。