北の湖理事長が赤い綱締め還暦土俵入り
大相撲の元横綱で、5月に60歳を迎えた日本相撲協会の北の湖理事長が9日、東京・両国国技館で還暦土俵入りを披露した。横綱の長寿を祝する儀式は歴代9人目。理事長在任中では1988年の二子山理事長(元横綱初代若乃花)以来25年ぶり4人目となった。
約1000人の来場者が見守る中、全盛期の77年に愛用した、タイの図柄の化粧まわしと、赤い綱を締めた北の湖理事長。せり上がりでふらつく場面もあったが、しこは力強く「この土俵に上がって綱を締めると緊張の度合いが違う。しこだけはいい音がしたでしょう」と振り返った。
太刀持ちは九重親方(元横綱千代の富士)、露払いは貴乃花親方(元横綱)。3人合計77回の優勝を誇るメンバーで雲竜型の土俵入りを終え「時代をつくった方々と一緒にでき光栄。また新たな気持ちで頑張ります」と、職務の完遂を誓った。