琴奨菊「先に立つ」綱とり稀勢に負けん
大相撲の大関琴奨菊(29)=佐渡ケ嶽=が16日、名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)で綱とりがかかる稀勢の里から主役の座を奪い取ることを誓った。千葉県松戸市の部屋で稽古後「話題になるとか、そんな入り口はいい。優勝。そして横綱。結果を出して先に出口に立ちたい」と、先輩日本人大関の意地をのぞかせた。
千秋楽で稀勢の里を下して11勝を挙げた先場所後から、筋トレを本格導入。体重は自身初の180キロに到達した。今年から取り組む立ち合いの改良や右差しもメドが立ち、「肩周りが大きくなり四つで中に入った時に生きる。やっている方向は正しい。場所が楽しみです」と自信を口にした。
琴欧洲も肘の故障が回復傾向で「ケガをしないで場所に入れれば」と前向き。稀勢の里に対しては「自分は自分ですから」と強く関心は示さなかったが、同部屋の2大関が稀勢の里の壁になるのは間違いない。