稀勢の里、白鵬の元への出稽古に意欲

 「大相撲名古屋場所」(7月7日初日・愛知県体育館)

 日本相撲協会は24日、大相撲名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)の新番付を発表した。初の綱とりに挑む大関稀勢の里(26)=鳴戸=は愛知県長久手市の部屋宿舎で会見し、横綱白鵬の元への出稽古に意欲を示した。また、八百長問題で協会を解雇され、3月に無効判決を勝ち取った蒼国来(29)=荒汐=は、処分前と同じ西前頭15枚目で、11年初場所以来、14場所ぶりに番付に復帰。一宮市の部屋宿舎で会見し、感慨を口にした。

 越えなければならない山は分かっている。稀勢の里は出稽古について「師匠と相談しながらやる」と、継続に前向き。先場所14日目に全勝対決で屈した白鵬の元へ「力のきっこうしている、上の相手とやりたい」と意欲を示した。

 情が移る、などの理由で先代鳴戸親方(元横綱隆の里)が自粛した出稽古。「何かを変えないと」と約4年ぶりに敢行した先場所前は、妙義龍や豪栄道のいる境川部屋を選び、飛躍につなげた。

 13勝以上の優勝が昇進条件とされる今場所。九重親方(元横綱千代の富士)は「白鵬の元へ出稽古すべき」と、機会があるごとに言及。白鵬も「そういう雰囲気になれば」と胸を貸す構えだ。

 稀勢の里は「あの負けを生かせればいい。力を出し切れず、悔しい思いをした」と初賜杯を誓った。白鵬の元への出稽古に意欲を示す一方、「注目されても自分のやることは変わらない。気負わず、いつものことを繰り返しやることが一番」と冷静さも同居している。貴乃花(現親方)以来の日本出身横綱へ、平常心で必要な稽古を積んでいく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス