土俵復帰の蒼国来、白鵬に胸借りた
「大相撲名古屋場所」(7月7日初日、愛知県体育館)
八百長問題をめぐる裁判で解雇無効判決を勝ち取り、14場所ぶりに復帰する幕内蒼国来(29)=荒汐=が2日、7日連続で愛知県犬山市の時津風部屋へ出稽古した。名古屋入り後、初の出稽古に訪れた横綱白鵬(28)=宮城野=の胸を借りた。
復帰決定直後の4月27日に両国国技館で行われた稽古総見では、白鵬の計らいで胸を出された。もっとも、相手にならず、フラフラになった。この日の申し合いでは巻き替えたり左を巻き替えたり、頭をつけて抵抗した。
結果は6戦全敗。ほかの関取との申し合いも含めても5勝16敗と苦戦したが「できることを精いっぱいやっている。横綱に『がんばれ!!思い切りやれ!!』と言ってもらえた」と感謝した。体重も約3キロ増え、初日に向け「うれしい気持ち」と、前向きだった。