日馬富士3敗 連日の黒星にため息
「大相撲名古屋場所9日目」(15日、愛知県体育館)
横綱日馬富士は関脇妙義龍に押し出されて3敗目を喫し、名古屋場所3連覇は絶望的となった。
日馬富士が迷路にはまった。関脇妙義龍との一番は立ち合い右差しを狙ったが、相手におっつけられて差せない。これで冷静さを失ったのか張り手を連発。最後は相手に前へ出られたところを引いてしまう悪い癖が出て土俵下へ転がり落ちた。
前日千代大龍に敗れて2敗目を喫し、完全に心の余裕を失ったのか。支度部屋では「負けは負け。言い訳せず明日の相撲に集中します」と言葉を絞り出した。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「勝たなければという気持ちが出過ぎて重荷になっている」と苦言。3敗でV争いから完全に脱落したが、残り6日間で綱の意地を見せたい。