白鵬40連勝達成「目標にしていた」
「大相撲名古屋場所10日目」(16日、愛知県体育館)
横綱白鵬は、関脇妙義龍を小手投げで退け、昭和以降初となる個人2度目の40連勝を達成した。
けた外れの安定感だ。白鵬は立ち合い左を浅く差しただけで右上手が引けなかった。再度まわしを探るが、妙義龍にかわされた。まわしが取れないなら要らないとばかり、左で相手の右腕をきめると、破壊力抜群の小手投げ。軽々と土俵上に転がした。
「まわしは取れなかったけど、タイミングよく決まったのではないですか?」。支度部屋ではいつものように目を閉じ、淡々と振り返った。
春場所から始まった連勝は自身2度目の40に到達。横綱在位中の初日からの10連勝も19回目で、千代の富士と並んだ。「40連勝は場所前から目標にしていたので。長かったような早いような気がする」と、この時ばかりはかすかな笑みを浮かべた。
最終目標は、史上1位の双葉山の69。再挑戦するためにも、まずは今場所の全勝優勝がノルマだ。