千代丸が十両昇進、兄弟関取に笑み
日本相撲協会は24日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月15日初日・両国国技館)の番付編成会議を開いて十両昇進力士を決め、新十両は千代丸(22)=九重、若三勝改め照ノ富士(21)=伊勢ケ浜=の2人。再十両は明瀬山(28)=木瀬、千代皇(22)=九重、北磻磨=北の湖=の3人。千代丸は十両千代鳳の兄で、ロシア出身の露鵬と白露山以来となる史上17組目の兄弟関取が誕生した。
同じ九重部屋の弟、十両千代鳳との史上17組目の兄弟関取を決めた千代丸は、名古屋市東区の部屋宿舎で記者会見し「弟が先に上がって、焦りもあった。夢の第一歩がかなった」と笑みを広げた。
1学年下の弟は昨年春場所で十両に昇進し、ことし夏場所に新入幕。兄に弟の付け人を命じた師匠の九重親方(元横綱千代の富士)は「自分から稽古をやろうとしない。弟がいたから上がれた」と語った。
初土俵から約6年。千代丸は「もっと押し相撲に磨きを掛けたい。2人で幕内に上がりたい」と意欲を見せた。千代鳳は「来場所が楽しみ。優勝決定戦ができるなら、そういう思い出を残しておきたい」と喜んでいた。