白鵬、新入幕の遠藤に強烈洗礼
「大相撲秋場所」(15日初日、両国国技館)
新入幕の遠藤(22)=追手風=が横綱から強烈な洗礼を浴びた。大相撲秋場所を前に横綱審議委員会の稽古総見が6日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、4連覇で27回目の優勝を目指す横綱白鵬(28)=宮城野=は、遠藤を稽古相手に指名。期待のホープの実力を、しっかりと“品定め”した。
白鵬がいきなり「遠藤!」と声をかけた。遠藤は突然の指名に「ビックリしたけどうれしかったです。一瞬ガッツポーズをしようかと思ったくらい」と喜び勇んで土俵に入ったものの、やはり横綱の壁はとてつもなく高かった。思い切りぶつかっても全く押し込めない。いなされるとバッタリ落ち、まわしをつかまれると放り投げられた。
3連敗のあと懸命のはず押しで横綱が土俵を割ってくれたが、最後は右からのかち上げで完全にグロッキー。6番取って1勝5敗で終わった。「思い切っていきましたが力不足。通じなかったです」と、さすがに疲労の色を隠せない。一方の白鵬は「思い切りの良さが出ていたね。その気持ちで場所に臨んでほしい」と余裕の表情でエールを送った。