人気投票1位の阿覧、名門の意地見せた

 「大相撲秋場所初日」(15日、両国国技館)

 今場所限りで消滅する三保ケ関部屋の東前頭7枚目阿覧(29)は、西前頭7枚目豊ノ島(30)=時津風=を寄り切り、白星発進した。

 師匠の三保ケ関親方(元大関増位山)は11月に定年を迎える。名門の意地を見せたいところで、珍しくヒゲをきれいにそって気合を示した阿覧は、得意のはたき技で相手の体勢を崩し完勝。「アイ・ドント・ノウ・ジャパニーズ。何も話せない」とジョークを交えつつ「師匠も最後なので頑張りたい」と、勝ち越しと三賞獲得を誓った。

 今場所から日本相撲協会が、公式HPで始めた幕内力士の人気投票で、1位を独走しているのが阿覧。「ビックリした。何でなの」とおどけたが、その目は師匠への恩返しへ燃えていた。

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