白鵬、無傷6連勝!沙保里に刺激受けた
「大相撲秋場所6日目」(20日、両国国技館)
横綱白鵬は小結栃煌山をとったりで退け、初日から6連勝とした。ともに無敗だった平幕の嘉風に土がついたため、自身2度目の4連覇と通算27度目の賜杯に向けて、早くも単独トップに立った。横綱日馬富士は隠岐の海を寄り切り、今場所初の連勝で4勝目を挙げた。大関陣では琴欧洲が2敗に後退し、稀勢の里、琴奨菊、鶴竜は1敗を守った。
早くも“指定席”についた。ただ一人無敗を守った白鵬は「まだ半分。千秋楽までこのまま引っ張っていきたい」と、単独トップにも特に興味を示さなかった。
当たってすぐに栃煌山の右腕を両手で抱えて、そのまま左に動いた。普段より少ない仕切りで制限時間を迎えた影響もなく、栃煌山には今年3度目のとったりを決めた。「時間が早くてビックリしたけど相撲はいつも通り。最近あんな感じだよね。まわしを引きたいけど手を引いてしまう」と淡々。幕内通算684勝は、高見山を超えて歴代単独7位となった。
この日はレスリング世界選手権で、親交の深い吉田沙保里が大会11連覇と世界大会V14を達成。「おめでとうとしか言えないね。2020年(東京五輪とレスリング存続)が決まって彼女に火がついたのでは。勝ち続けるモチベーションは大変ですよ」。大鵬の持つV32を目指す白鵬は、しみじみと話した。