白鵬が豪快に10勝目!北の湖に並んだ
「大相撲秋場所11日目」(25日、両国国技館)
単独トップの横綱白鵬は関脇妙義龍を右からの豪快な小手投げで下して1敗を堅持。横綱昇進後はすべて10勝以上を挙げており、北の湖と並んで歴代1位の37場所連続2桁勝利を記録した。
白鵬は妙義龍に2本差しを許したものの、相手のかいなをがっちり抱え込んで動きを止めると、いったん左から揺さぶってから強烈な右からの小手投げで裏返しにしてみせた。
1差で追う稀勢の里、日馬富士が目前で勝ち、絶対に連敗は許されない状況で横綱の底力を誇示。「右に左に揺さぶりながら豪快にいけたんじゃないか。悪いに体勢になっても白星ですから」と冷静に振り返った。
これで1敗をキープするとともに、大関時代からの連続2ケタ勝利を40場所に伸ばした。07年7月に横綱に昇進してからは、37場所すべてで10勝以上という驚異の安定感。北の湖と並ぶ1位タイの連続記録に、「(横綱として)勝ち続けることがいかに難しいか。北の湖関にしか分からないのではないですか」と、角界の頂点に立つ厳しさを強調していた。