土俵入り所作に異論も“白鵬流”貫いた

 「全日本力士選士権」(7日、両国国技館)

 全日本力士選士権が7日、東京・両国国技館で開かれ、午前には明治神宮で恒例の奉納土俵入りが行われた。所作省略の指摘を受けている横綱白鵬(28)=宮城野=は、北の湖理事長(60)=元横綱=ら日本相撲協会幹部の前で従来の土俵入りを変えなかった。協会幹部から異論も出たが、特段の措置は行われず、実質的には容認の格好となった。午後の幕内トーナメントは、横綱日馬富士(29)=伊勢ケ浜=が史上最多5度目の優勝を飾った。

 “白鵬流”を貫いた。先場所中にファンから協会に届いた指摘を、審判部が師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)を通じて白鵬に伝えたことが発端だった。横綱土俵入りの終盤で左足で四股を踏む際、右腕を上げないことを、所作の省略と見る向きがあった。

 土俵入りの所作に厳密な決まりはないが、白鵬はこの日も右腕を上げないままだった。トーナメント3回戦で琴奨菊に敗れた後、尊敬する双葉山の動きに倣っており「土俵入りは(疲労が)厳しい。考え工夫して、体に負担をかけないようにしている」と説明。所作省略の意図は否定した。

 伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は午前中に「好ましくない。文化だから」と話したが、午後には「そんな大げさな話ではない」とトーンダウン。このまま不問で決着しそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス