武蔵川部屋、小学校の運動場で土俵開き
今年4月に再興され、初の大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)に臨む武蔵川部屋は27日、福岡県中間市内で土俵開きを行い、同所で子ども相撲大会が実施された。土俵は宿舎近くの中間南小学校の運動グラウンドに新設され、場所後は同小に寄贈される。
土俵での稽古は30日から。生徒が登校する中で行われるのは、最近では珍しい形だ。武蔵川親方(元横綱武蔵丸)は「もっと住民の方と距離を縮めていきたい。子供たちが喜んで、相撲を好きになってくれればうれしいな」と話した。
同市から小学1~6年生の約65人が相撲大会に参加。宿舎を招致した松下俊男市長は「親方は慰問にも積極的で市民も喜んでいる。市を挙げて応援したい」と述べた。
部屋再興の年を締めくくる九州場所。親方は「まだ始まったばかり。ケガなく無事終えられれば」と、結果は重視しない。それでも、土俵と校舎がともに視界に入り「子供たちと一緒に部屋も成長していきたいね」と、抱負を口にした。