日馬10連勝 太宰府がVパレード準備

 「大相撲九州場所・10日目」(19日、福岡国際センター)

 両横綱が無敗を守った。5場所ぶり6度目の賜杯を狙う日馬富士は碧山を上手投げで退けた。伊勢ケ浜部屋の宿舎を提供する太宰府天満宮(福岡県太宰府市)は日馬富士の優勝を確信し、西鉄太宰府駅から同天満宮までの優勝パレードを行う準備に着手した。5場所連続28度目の賜杯を目指す白鵬は栃乃若を押し倒し、北の湖を上回る歴代1位の38場所連続二桁勝利、貴乃花を超える単独歴代6位の幕内通算702勝を達成した。

 無敗を守った日馬富士は、満足げな笑みを浮かべて風呂場を出てきた。「体の反応が良かった。勝負が早かった」。低迷時にはない笑顔を何度も見せた。

 先場所で金星を配給した碧山を相手に、立ち合いで左へ動いて上手投げ。一瞬で決着させた“変化”にも「今日の一番に集中した」と悪びれなかった。

 初日から10連勝した過去5場所は、全て優勝。宿舎を提供する太宰府天満宮はこの日、太宰府駅から同天満宮まで横綱の優勝パレードを行う準備に着手。管轄する筑紫野警察署に道路使用許可を申請し、優勝記念撮影用のタイの発注も決めた。

 観戦に訪れた同天満宮の西高辻信良宮司(60)は、横綱が9勝6敗に終わった昨年九州場所を「新横綱で多忙だった。心に余裕がなかったと思います」と回想。そして「今年は必ず巻き返します、と横綱は私に言いました。親方を元気づける相撲を取ってほしい」と、体調不良で入院中の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)を気遣い、期待を口にした。

 伊勢ケ浜親方は日頃から「千秋楽に白鵬との全勝対決が見たい」と夢を語っていた。全勝の横綱同士による千秋楽決戦は、1983年秋場所(千代の富士‐隆の里)以来ない。その可能性が膨らむ中、日馬富士は「一日一番、やるだけです」と足取り軽く引き上げた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス