日馬富士、ポールの懸賞いただきや!
「大相撲九州場所11日目」(20日、福岡国際センター)
両横綱が無敗を守った。日馬富士は関脇豪栄道をはたき込み、白鵬は関脇栃煌山を押し出して、ともに初日から11連勝。稀勢の里、鶴竜の両大関、平幕の千代大龍の3人が2敗で追う。また、公演で来日中の元ビートルズ、ポール・マッカートニー(71)が、12日目から懸賞を出すことが決まった。
無敗を守った日馬富士の表情が一気に緩んだ。「マジで!すごいうれしい」。12日目の栃煌山戦に、ポールから懸賞5本が出されることを喜んだ。
豪栄道は一蹴した。立ち合いで相手の上体を起こし、あっさりはたき込んだ。「無理して押さず、動きを見極めて流れでね。一日一番。全身全霊でやるだけ」とうなずいた。
懸賞は、プロモート会社キョードー東京がポールの意向を受け、15日に日本相撲協会に申請した。14日の5日目、ポールは20年ぶりに観戦し、懸賞に興味を抱いていた。
新規懸賞は通例、1日1本(6万円)ずつ計15本を出し、場所前の申請が必要。今回は協会上層部が特例を認め、12、13、千秋楽の結びの一番に各5本、計15本を出す。1本の制作費が7~10万円の懸賞幕にはポールの新作アルバム「NEW」のジャケットが描かれ、「ポール・マッカートニー『NEW』発売中」と、場内アナウンスされる。
日馬富士は新作購入意欲を「ホンマやな。サイン欲しいな」と、なぜか関西弁で応じていた。