稀勢13勝で初場所綱とり挑戦権獲得!

 「大相撲九州場所・千秋楽」(24日、福岡国際センター)

 稀勢の里は鶴竜との大関対決を寄り切りで制して13勝。来年1月の初場所で綱とりがかかり、北の湖理事長(60)=元横綱=は、13勝以上の優勝を昇進条件に掲げた。

 鶴竜に上手を取られても慌てなかった。「ああなったら我慢」。稀勢の里はじっくりと腰を構えると、その上手を切ってから攻めに転じた。万全の寄り。13勝で締めくくり、2度目の綱とり挑戦権を手にした。

 それまで全勝だった両横綱を倒しての13勝は、価値がある。稀勢の里の取組を役員室のテレビで見届けた北の湖理事長(元横綱)は「(綱とりの)レベルは高いですよ。12勝じゃダメ。優勝しなきゃダメ。13、14、15」と来場所の横綱昇進ノルマとして13勝以上の優勝を課した。横綱審議委員会の推薦内規には「大関で2連続優勝か、それに準ずる成績」と定められている。

 稀勢の里は「まあ一生懸命やるだけ。毎場所、毎場所、違いますし」と話す。優勝次点はこれで4場所連続。夏場所、名古屋場所は千秋楽で大事な一番を落としてきたが、この日は落とさず締めくくった。横綱に近づいていることは、誰の目から見ても明らかだろう。大関自身も「いろいろ経験した1年だった」と、収穫も進歩も実感している。

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