春日山親方、先代・岩永氏とも争う姿勢
大相撲の春日山親方(元幕内浜錦)が、日本相撲協会を退職後も年寄名跡の証書を不当に所有しているとして、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)に証書の引き渡しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が20日、横浜地裁川崎支部で開かれ、双方が争う姿勢を示した。
岩永氏側から、春日山親方が証書の再発行を受けたと一部で報道された件で質問があったが、同親方側は「本件とは関係ない」として答えなかった。岩永氏は傍聴席に姿を見せ、同親方は出席しなかった。
相撲部屋として貸している建物の賃料支払いなどを求めて春日山親方を訴えている岩永氏は「残念。我慢してきたのに許せない」などと話し、仮に和解を提案されても応じる考えのないことを明言した。
岩永氏の代理人は、係争中のため証書を預かっているといい「こちらは正当な占有権限があるという主張。不当に奪われたということに関して争っていく」と話した。春日山親方の代理人も「(主張は)対立すると思う」と述べた。