白鵬、史上初の全6場所全勝V王手

 「大相撲初場所・14日目」(25日、両国国技館)

 横綱白鵬が28回目の優勝に王手をかけた。琴奨菊と右四つに組んだ直後、左手で相手の右膝内側を払う。絶妙の内無双。これが見事に決まり初日から14個の白星を並べた。これで通算勝ち星数は813となり高見山を抜いて単独史上10位となった。

 「内無双は駄目もとでね。足が目の前にあったからやってみたんですけど、タイミングよく決まった」

 千秋楽の本割で鶴竜を退ければ、自己の史上最多を更新する11度目の全勝優勝。同時に史上初の全6場所全勝優勝という途方もない記録を達成する。過去には大鵬、北の湖、千代の富士の大横綱が5場所で全勝優勝したが、6場所は前人未到。また、今場所の優勝で06年から9年連続優勝となる。これは北の湖、朝青龍に並ぶ史上3位タイの記録だ。

 「(場所は)15日間ですからね。15番で終わらせたい。決定戦でなく本割で決めるという気持ちで臨みたい」

 平成の「レジェンド」への道を確実に上っていく。

(松本一之)

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