鶴竜、昇進厳し…来場所Vが絶対条件
「大相撲初場所千秋楽」(26日、両国国技館)
優勝決定戦で敗れた鶴竜は、支度部屋で無念の表情を隠せなかった。じっと目を閉じ、言葉を吐き捨てるように絞り出した。「ため息しか出ない。これが悔しくなかったら相撲やめた方がいいと思う」。普段、もの静かな大関にしては珍しく感情を表に出した。
綱とりの条件は厳しくなることが予想される。先場所が9勝止まりだったため、来場所は優勝が絶対条件で、13勝以上の高い星が求められる。北の湖理事長(元横綱)は「今場所の14勝は大きい。立派な優勝に準ずる成績。でも、昇進のハードルは高くなる」と話した。
「大関として今場所優勝争いできたのはよかった。来場所は一生懸命頑張ります」と鶴竜。4人目のモンゴル出身横綱へ意欲を見せた。