大相撲のホープ、幕内遠藤（２３）＝追手風＝が３日、千葉県の成田山新勝寺で行われた節分会（せつぶんえ）に参加した。平日としては異例の約６万人の参拝客に「福は内」と豪快に豆をまいた。ＮＨＫの大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演中の岡田准一ら俳優陣と“共演”し、「雰囲気を楽しめました。いい経験になりました」と、さわやかな笑顔を見せていた。

　黒紋付きの羽織袴（はかま）にピンクの裃（かみしも）をつけた遠藤が境内に姿を見せると、横綱白鵬、大関稀勢の里にも劣らないほどの声援が飛んだ。ザンバラ髪での豆まきは最初で最後。入門してから１年、人気は急上昇中で、連日イベントに引っ張りだこだ。

　「１年後にこうなると想像した人は誰もいないと思う。頑張れば頑張るほどいいことがあるんだな、と向上心を持ってやれる材料になります」と、多忙も前向きにとらえている。春場所（３月９日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム）では、前頭上位への躍進が確実視されている。とどまることを知らない遠藤旋風が、大阪でも吹き荒れそうだ。