遠藤、白鵬相手に“全敗”で力の差実感
「大相撲春場所」(9日初日、ボディメーカーコロシアム)
春場所を自己最高位の東前頭筆頭で迎える注目の遠藤(23)=追手風=が4日、大阪市東成区の時津風部屋へ出稽古し、本場所での初対戦を前にして、同じく出稽古に来た横綱白鵬に11番胸を借りた。
遠藤は白鵬の鋭い踏み込みや圧力に全く歯が立たず、寄り倒されたり、押し倒されたりして全敗だった。「強かった。何をしていたかも分からない状態だった。オーラも雰囲気もあって、他の人とやるより体力を使う」と、力の差を痛感した。
白鵬は日本人ホープについて「良かったんじゃない。(稽古を)やりたいと思っていて、実現できて良かった。自分はいつも通りの内容だった」と貫禄十分に話した。
この日は横綱日馬富士や大関鶴竜らも時津風部屋に集まり、豪華な顔ぶれ。遠藤は白鵬以外に安美錦らと4番取った。初めて横綱、大関陣と総当たりする場所に向け「この経験を無駄にしないよう、体調管理をしっかりして迎えられるようにしたい」と力を込めた。