遠藤、史上最速7場所で金星狙う
「大相撲春場所」(9日初日、ボディメーカーコロシアム)
日本相撲協会は7日、春場所(9日初日・大阪市ボディメーカーコロシアム)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組が決まった。自己最高位の東前頭筆頭に上がったホープ・遠藤(23)=追手風=は初日、綱とりの大関鶴竜と対戦。2日目は初の横綱相手となる日馬冨士(29)=伊勢ケ浜=に挑み、武双山(42)=現藤島親方=に並んで史上最速となるデビュー7場所での金星を狙う。
春場所の主役にふさわしく、いきなり屈指のカードが決まった。遠藤の初日の相手は、綱とりのかかる絶好調の大関鶴竜。大阪入り後、連日の出稽古で胸を借り、「40番やって1番勝てれば」と言うほど完敗した。編成会議を終えた追手風親方は「気合でいけということ」と、愛弟子に気持ちで戦うことを求めた。
2日目には初めての横綱戦となる日馬冨士に挑む。デビュー7場所で金星なら史上最速タイ。同記録を持つ藤島親方は「気後れしないでいくことだ。負けて当たり前と思えばいい相撲になる」と、エールを送った。
連日、大関、横綱との出稽古で疲労のたまる遠藤は、この日は部屋で完全休養。前日には上位陣総当たりの今場所に向け、「覚悟してやるしかない。稽古以上の気持ちでぶつかるしかない」と意気込んでいた。
「負けるつもりでやりたくはない。(荒れる春場所の)主役になる」と誓うホープ。真価の問われる春になる。