絶叫!大砂嵐初黒星「もったいない」

 「大相撲春場所・8日目」(16日、ボディメーカーコロシアム)

 ホープ遠藤(23)=追手風部屋=が、平幕で唯一の勝ちっ放しだった大砂嵐を突き落として4連勝。星を4勝4敗の五分に戻した。遠藤人気を証明するように、この一番には12本の懸賞が懸けられ、8日間の懸賞の合計は既に124本に達した。

 大砂嵐は右上手を引いて万全の体勢から押し込んだが、土俵際で暗転。あと一歩で遠藤の驚異的な粘りに屈した。初黒星で連勝は7でストップ。初のストレート給金も逃すと、風呂場で絶叫し、悔しさを表した。

 「もったいない。俺(の体が)が先に(土俵に)触った。最後に腰を下ろし、デンと前に行けば良かった。(遠藤は)柔らかい」。内容で圧倒しながら、最後の詰めを誤ったことに顔をしかめた。

 痛恨の1敗ながら、充実する心身で挽回は十分だ。先場所で下から突き出す手の使い方を変え、立ち合いの威力が増した。師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「結果が出ている。本人が良さを自覚している」と技術面の成長に目を細める。

 大阪では故郷の味も後押しする。場所中、何度も足を運ぶのがエジプト料理店。今場所前には親方を含めて部屋の全員を招待。ベリーダンスをみんなで踊りパワーを注入した。

 「いつもと一緒。昨日、おととい、初日も変わらない」と自らに言い聞かせた大砂嵐。9日目に仕切り直しの勝ち越しを決めて、優勝戦線に踏みとどまる。

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