鶴竜、連敗免れ横審委員長も「及第点」

 「大相撲夏場所5日目」(15日、両国国技館)

 4日目に遠藤に不覚を取った新横綱の鶴竜は、豪風をはたき込みで破り連敗を免れた。他の横綱・大関陣も勝って上位陣は安泰。遠藤は豊ノ島を下して4勝目を挙げた。4日目まで全勝だった4人の平幕力士が全て敗れたため、白鵬は早くも5連勝で単独トップに立った。

 絶対に平幕相手に2日続けて負けるわけにはいかない。4日目に遠藤に寄り倒され初めて金星を配給した鶴竜が、豪風をはたき込んできっちり軌道修正した。過去15戦15勝と負けたことのない相手にも、いっさい気を緩めない。狙った前まわしが取れないとみるや、すぐに突っ張りに切り替えて押し込み、最後は圧力をかけて押しつぶした。「落ち着いて取れた。突っ張ったのが良かったと思う」とホッとした表情をのぞかせた。

 東京場所の5日目は横綱審議委員が正面マス席で観戦する。新横綱の取り口を吟味した内山斉委員長(読売新聞グループ本社顧問)は、「序盤の5日間の内容は十分に及第点を出せる。コツコツ型で地道に這(は)い上がってきた横綱だから、長く綱を張れると思うよ」と高く評価した。敗戦の翌日、いつもより30分早い午前7時に起床した。「初日の時の気持ちにリセットしたかった」。負けは決して引きずらない。鶴竜が横綱として着実に一歩前進した。

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