勢11勝で優勝争い残る!新三役へ前進

 「大相撲夏場所13日目」(23日、両国国技館)

 平幕の勢が碧山を上手投げで破って11勝目を挙げた。2敗を守って優勝戦線に残るとともに、来場所での新三役昇進へ大きく近づいた。1敗の横綱白鵬は、大関琴奨菊を突き落として単独トップをキープ。琴奨菊は負け越した。2敗の日馬富士は鶴竜との横綱対決を寄り切りで制し、大関稀勢の里は関脇豪栄道を下手投げで下した。遠藤は関脇栃煌山に突き出され、2場所連続で負け越した。

 波に乗っている時は何をやってもうまくいく。勢は立ち合いで思い切りぶつかると、碧山が頭を下げてきたところを見逃さず、瞬時に右へ体を開いて上手をつかんで投げを打った。抜群のタイミングで192センチ、196キロの巨体を横転させて11勝目をマーク。西前頭5枚目から新三役へジャンプアップする貴重な白星を挙げた。

 横綱、大関とともに終盤まで優勝争いに絡む大活躍。夜のスポーツニュースで確認しながらも、自身の取り口に関しては冷静に振り返る。「ほめられた内容ではないが、立ち合いで一歩踏み込んでいるから投げが決まった。相手の動きもよく見えている」と分析。本場所中でもほぼ毎日、夜に約1時間半のウオーキングでメンタル面をリフレッシュして気持ちを切り替えている。

 場所後の6月13日にはファンとのカラオケ大会が企画されている。抜群の美声と歌唱力は三役クラス。エネルギー源は「(山本)穣二さん、(小金沢)昇司さん、(山川)豊さんの歌ですね」と即答するバリバリの演歌派だ。連日の満員で盛り上がる夏の両国を、さらにヒートアップさせる。

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