旭大星、13年ぶり道産子関取が誕生
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月13日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を開き、北海道旭川市出身の旭大星(友綱部屋)の新十両昇進を決めた。北海道からの昇進力士は13年ぶり。大栄翔(追手風部屋)と若乃島(芝田山部屋)の新十両昇進も決まった。再十両は栃ノ心、栃飛龍(ともに春日野部屋)、希善龍(木瀬部屋)。元幕内皇風ら12人の引退も発表された。
新十両昇進を決めた旭大星は、「うれしいです」とストレートに喜びを表現。北海道出身力士の新十両は、01年11月の若天狼以来で13年ぶり。大鵬、北の湖、千代の富士と多くの名横綱を輩出した相撲王国も、ここ3年は関取不在という寂しい状況。「周りからも関取になってくれと言われていたし、早く上がりたいと思っていた」と声を弾ませた。
6年前の初土俵時に70キロ台だった体重が、今年に入って一気に132キロまで増加。1月から3場所連続勝ち越しで番付を駆け上がった。師匠の友綱親方(元関脇魁輝=本紙評論家)は「もっと立ち合いの踏み込みを強化して幕内を目指して欲しい」とゲキを飛ばす。30日に地元・旭川に凱旋する予定だ。