豪栄道まさか…大関初日は逆転黒星
「大相撲秋場所・初日」(14日、両国国技館)
ほぼつかみかけていた新大関初日の白星が、最後にこぼれ落ちた。豪栄道はもろ差しになり、高安を寄って出たが、土俵際で左から崩して右から突き落としにきた捨て身の逆転技に右ヒジからバッタリ。物言いがつき、協議の結果は高安の右足かかとが残っており、軍配通り黒星発進となった。
土俵際について聞かれると「先に落ちていた」と敗戦を認め、「相撲は取れていたと思う。引きずらずに反省してまた明日から」と自分に言い聞かせるように前を向いた。名古屋場所の終盤に痛め、夏巡業を全休する原因となった左膝にはサポーターなどはつけずに土俵に上がった。自分から攻めて相手の出し投げも踏ん張った。体調は万全だったが、結果だけがついてこなかった。
北の湖理事長は、「気持ち的には重圧がかかってくるだろう。精神的に疲れるのでは」と影響を心配する。朝稽古は報道陣で上がり座敷は満杯で、稽古を終えると「朝からプレッシャーをかけていただき、ありがとうございます」とニヤリ。緊張や重圧とは無縁と思われたが、落とし穴が待っていた。
連敗は絶対に禁物。今こそ大和魂を発揮して2日目から巻き返す。