豪栄道もう2敗 まさかの落とし穴に…

 「大相撲秋場所・3日目」(16日、両国国技館)

 新大関豪栄道が嘉風に小股すくいで不覚を取り、早くも2敗目を喫した。横綱勢は白鵬が照ノ富士を寄り切り、鶴竜は遠藤を肩透かしで退け、日馬富士は高安にすくい投げで勝った。稀勢の里、琴奨菊の両大関は勝ち、2勝1敗。初日からの3連勝は3横綱と、40歳の平幕旭天鵬、新入幕の逸ノ城の5人となった。

 これが重圧というものか。豪栄道は敗れた直後、舌打ちをしながら首をかしげた。「立ち合いから押し込んだところまではよかった。ちょっと慌てた」。支度部屋でペットボトルの冷水を飲み、真っすぐ前を向いて取組を振り返った。

 勝ったと思った瞬間、落とし穴が待っていた。立ち合い一気に土俵際まで押し込み、嘉風をのけ反らせた。だが、次の瞬間、俊敏な相手に左へ回られた。最後は無理な体勢から小手投げを打ち、逆に小股すくいを食らった。最後は名古屋場所で痛めた左足でこらえる形になったのも不運だった。

 “真の大関初白星”が遠い。2日目の勝利は豊ノ島の休場による不戦勝。北の湖理事長(元横綱)は「勝たなければという気持ちが強いんだろう。もうひとつ相手を見る余裕があれば突き出していた。今は内容より白星。白星が先行しないと苦しくなる」と、厳しい言葉を並べた。

 4日目の相手は新小結常幸龍。普通なら力の差はある相手とはいえ、3日目で事実上の未勝利という追い込まれた状況でどうか。「立ち合いは悪くない。(左)ひざも問題ない。弱気にならず、明日からも集中していく。一番勝てば落ち着いていける」。この試練を糧とする。

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