白鵬「うーん、チッ」悔しい金星配給
「大相撲九州場所・6日目」(14日、福岡国際センター)
大鵬に並ぶ史上最多32度目の優勝を目指す横綱白鵬が初黒星の波乱。高安のはたき込みに屈し、昨年初場所の妙義龍戦以来の金星を配給した。高安は4個目の金星を獲得した。
高安のいなしに白鵬の足が流れた。オットット…と前につんのめってバッタリ。滑るといわれる今場所の土俵が影響したのか。昨年初場所の妙義龍戦以来、実に11場所ぶりの金星を配給した。
滑りやすいかと聞かれ「うーん、チッ」と舌打ちした横綱。「まあ、弱すぎて負けたね」と言い訳はしなかった。
秋場所まで10場所連続で金星無配給。全休をはさんで大鵬が記録した9場所を抜き史上1位を塗り替えた。8日目勝ち越しも先場所まで10場所連続。いずれもとりこぼしをしない安定感の証明だったが、この黒星で両方とも途切れてしまった。
日馬富士は横綱在位13場所目で金星配給は15個という超ハーペースだが、白鵬は横綱44場所目でわずか9個。8戦全勝だった高安に足をすくわれたのは痛恨だが、「集中してやるだけです」と、前に攻めていたことをプラスにとらえて出直しを誓った。