勢沈めた!雪辱の逸ノ城スペシャル

 「大相撲九州場所・7日目」(15日、福岡国際センター)

 新関脇逸ノ城は、新小結の勢を上手投げで下し、秋場所で敗れた雪辱を果たした。横綱鶴竜は、今場所3個目の金星を狙った高安を押し出し、全勝を守った。大鵬に並ぶ史上最多32回目の優勝を目指す横綱白鵬は小結豪風を寄り切り、連敗を免れて6勝1敗。横綱日馬富士も千代鳳を上手出し投げで退け、5勝目を挙げた。40歳幕内の旭天鵬は、遠藤に3回目の対戦で初めて勝ち、1敗を守った。

 意地の上手投げだった。逸ノ城は、立ち合いで即座に命綱の左上手を引いた。右四つから勢に下手投げで振られたものの、動じない。逆に勢が左を巻き替えようとした瞬間を逃さず、右手で頭を押さえての上手投げ。“逸ノ城スペシャル”で因縁の相手を土俵に沈めた。

 秋場所7日目。勢との対戦は強引に上手投げにいって墓穴を掘り、新入幕初黒星を喫した。結果的に13勝を挙げたが、敗れたのは白鵬と勢だけ。今場所前から「先場所一番悔しい相撲」と何度も言い、雪辱を期していただけに、充実感はひとしおだ。

 「本当は前に出たかった。でも、相手も重かったし、投げにいってはいけないんだけど、どうしても投げたくなった。先場所は焦って、あわてて、投げにいって負けた。だからこそ、負けた相撲で勝ちたかった。勝って気分いいすっね」

 4勝3敗と白星が先行。中日の相手は元関脇の実力者・栃煌山だが「場所に入ってから、だんだんと動きがよくなってきている。誰が相手でも当たって前へ出るだけ」。優勝争いからは遠ざかっても、規格外のパワーで土俵を盛り上げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス