白鵬も注目の18歳・阿武咲が新十両
日本相撲協会は26日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月11日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、新十両の阿武咲=おうのしょう(18)=本名打越奎也、青森県出身、阿武松部屋=ら十両昇進力士3人を決めた。
青森・三本木農高で2012年に国体少年個人を制した阿武咲は、12月24日の番付発表の際は18歳5カ月20日で、昭和以降10番目に若い昇進となった。舛ノ山(24)=千賀ノ浦部屋=と、明瀬山(29)=木瀬部屋=が十両に復帰した。
福岡市西区の阿武松部屋宿舎で記者会見した阿武咲は「感謝の気持ちと謙虚さを持って精進していきたい」と抱負を語った。
東幕下3枚目で臨んだ九州場所は「場所の1週間ぐらい前から寝られない日が続いたが、考えても仕方ない」と迷いを吹っ切り見事5勝。横綱白鵬も楽しみな若手として名を挙げた。
三本木農高1年で国体少年個人を制覇し、決意を固めて高校を中退。昨年初場所で初土俵を踏み、負け越し知らずで昇進した。貴乃花親方(元横綱)の生きざまを尊敬する。
175センチ、146キロと上背はないが、威力のある突き、押しが何よりの魅力。師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「相手を根こそぎ持っていくような闘う相撲を取ってほしい」と話した。