逸ノ城 うメェ~羊肉で大関昇進だ
「大相撲初場所」(11日初日、両国国技館)
昨年1月の初場所で初土俵を踏み、1年で関脇までスピード昇進した逸ノ城が4日、埼玉県川口市の湊部屋で今年の稽古を開始した。未(ひつじ)年でもあり、正月三が日は故郷モンゴルの縁起物の羊肉をたらふく食べて鋭気を養った新怪物は、新年の大関昇進を誓った。
逸ノ城イヤーの幕開けだ。昭和以降1位となる幕下付け出しから所要5場所で関脇に昇進した昨年11月の九州場所は、8勝7敗で勝ち越し。勢いに乗る逸ノ城は、干支(えと)も味方につける。
昨年末は有馬記念予想でジェンティルドンナを本命に挙げて見事に的中。さすが遊牧民出身という相馬眼を見せつけたが、なじみがあるのは馬だけではない。モンゴルでは羊とヤギを合わせて400頭放牧しているだけに、「羊は縁起がいいものなので。今年もいい年にしたい」と抱負を口にした。
5日から鶴竜が出稽古に行く予定の時津風部屋へ出向く。大関昇進に向かって「横綱に胸を借りて、しっかり頑張っていきたい」と誓いを立てた。鶴竜はモンゴル出身の女性との結婚が決まったが、逸ノ城は「(予定は)ないです。今のところは相撲に集中していきたい」と、嫁取りはまだ先になりそうだ。
年末年始は4日間の休みがあった。その間に早くも「(羊を)食べました」とにっこり。ただ、気にかける体重は202キロ。「(年明けは)まだ量ってない。ヤバい気がします」と苦笑いした。一方で「餅は部屋で食べました。おせちも食べました」。旺盛な食欲であと2つの番付上位ものみ込んでいく。