白鵬ヒヤリ…物言いも単独トップ7連勝
「大相撲初場所・7日目」(17日、両国国技館)
横綱白鵬は物言いがつく際どい勝負になったが、小結高安を寄り切って、ただ一人7戦全勝で単独トップに立った。1敗は日馬富士、大関稀勢の里、平幕隠岐の海の3人。
薄氷の勝利だった。先場所不覚を取った高安に終始攻められ、最後は前のめりに土俵に倒れ込んだが、高安の足が一瞬早く土俵を割った。物言いがつく微妙なタイミングの白星を拾った白鵬は「審判がどう判断するかだけど(相手の)足が先に出るのは見えた」と、落ち着いた口調で振り返った。
それでも7日目にして早くも単独トップという“指定席”に座った。前日6日目の遠藤戦も横綱らしくない内容の相撲だったが「ま、攻めに攻めていますからね。土俵際では常に脇を締めてという基本中の基本も守ってね」。大鵬を超える歴代最多33回目の優勝へまた一歩近づいても「まだまだです」と足元を見つめた。