逸ノ城0・7秒負け…初の負け越し決定
「大相撲初場所・12日目」(22日、両国国技館)
あっけなかった。逸ノ城は立ち合いで思い切って当たっていったが、左へ飛んだ日馬富士の出し投げ気味の上手投げに1回転。わずか0・7秒で、昨年1月の初土俵から7場所目で初めての負け越しとなった。「前に出ていこうと思った。当たってから残りたかった」と、悔しさを押し殺して振り返った。
誰もが経験する上位陣の壁の高さを味わった。北の湖理事長は「周りの力士から欠点を研究された。自分の相撲を取れていない。まわしの取り方を磨かないと」と奮起を促した。場所前は「2ケタ勝ちたい」と目標を掲げたものの、大関を目指して再びイチからやり直しとなる。「立ち合いの稽古をもっとしないと…」と、課題を克服しての巻き返しを誓った。