鶴竜、セーブ気味稽古「問題なかった」

 「大相撲名古屋場所」(12日初日、愛知県体育館)

 横綱・鶴竜(29)=井筒=が2日、愛知県大府市の芝田山部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加。幕内・嘉風(33)=尾車=、十両・松鳳山(31)=二所ノ関=を相手に14番取って全勝。約2カ月ぶりとなる関取衆との稽古で順調な回復ぶりを見せつけた。

 ようやく本来の姿が戻りつつある。嘉風、松鳳山と動き回るタイプを指名して、感触を確かめるように番数を重ねた。突っ張り、前まわしを取っての引き付け、得意のもろ差しと取り口も多彩。スタミナ面でも不安を感じさせなかった。

 「問題なかったと思う。もうちょっとやれたが次の日にダメージが残るので」と、ややセーブ気味ながら上々の内容に満足そうに話した。左肩の負傷のため2場所連続で全休したが、治療とリハビリでほぼ完治。「徐々に体重の重い相手とも稽古していく」。初日へ向けて急ピッチで仕上げていく意気込みだ。

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