稀勢29歳の誓い!燃える打倒照ノ富士
「大相撲名古屋場所」(7月12日初日、愛知県体育館)
大関稀勢の里(29)=田子ノ浦=が29歳の誕生日を迎えた3日、悲願の初優勝を飾るための条件に「打倒・照ノ富士」を掲げた。
稀勢の里は稽古後に報道陣から似顔絵入りのケーキを贈られ、「おっさんになったなと思います。夜の街にあまり行かなくなりました」と笑い飛ばした。
愛知県瀬戸市の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古で平幕豪風、嘉風らと計20番取って全勝。「いい汗ですよ。毎日元気にやっているし。楽しいですよ」。調整も順調そうだ。
夏場所で照ノ富士に先に賜杯を持っていかれ、年下の大関が誕生。稀勢の里は「これから何回も対戦する相手ですから、負けじとやらないといけない」と闘争心に灯がともった。
2006年初場所の栃東以来となる日本出身力士Vへ、倒さなければならない相手と自覚する。照ノ富士とは過去3勝2敗とほぼ互角だが、今年に限れば1勝のみ。「(夏場所も)直接対決で負けている。勝たないと優勝はないから」と先輩大関のプライドをのぞかせた。