宇良、快勝発進!居反りは今場所も封印
「大相撲名古屋場所・2日目」(13日、愛知県体育館)
関学大から初めて大相撲に入り、5月の夏場所は7戦全勝で序ノ口優勝を飾った序二段東10枚目の宇良(23)=大阪府出身、木瀬=が、北の峰(22)=八角=を押し出しで破って白星発進を決めた。幕内は横綱日馬富士が右肘の負傷で休場。大関陣は照ノ富士以外の稀勢の里、豪栄道、琴奨菊の3人が敗れた。
大技「居反り」の使い手として、注目度は初見参の名古屋でも抜群だ。館内に沸く大きな声援に宇良は、速攻で応えてみせた。
立ち合い、いつも通り、はいつくばるほどに低く当たると、警戒する相手は潜らせまいと突き放す。冷静に動きを捉えて一瞬で懐に飛び込み、左を差して一気に押し出した。
序二段での初戦を完勝し序ノ口のデビュー戦から8連勝。体重は110キロ前後で先場所と変わりはないが、199キロの兄弟子・幕内臥牙丸にぶつかり稽古の相手を務めてもらったことでパワーアップを実感。「厳しくしてもらっています。押す力もついてきた。しっかり下から上へ押せました」と振り返った。
アクロバットな技は今場所も封印中だ。「自分本来の相撲を取っているわけじゃない。次も相手を押し出すことができたら」。上を見据え、今は突き押しを徹底的に磨く。
一方で「重たかった。攻め込まれたし先場所とは違う。番付100枚上がると200人抜くということ。まだ上に何人いるんだろ?」と一気にレベルが上がったことも痛感。それでも「一番、一番。今場所は数字的な意識はない」。気を引き締めて連勝継続を狙う。