白鵬V35王手 本割決着に自信
「大相撲名古屋場所・14日目」(25日、愛知県体育館)
横綱白鵬は大関稀勢の里を下して1敗を守った。
前日、鶴竜を破り勢いに乗る稀勢の里を白鵬の気迫が完全にのみ込んだ。立ち合い、左を張ると瞬時に右を差した。胸を合わせて一気の寄り切り。先場所、苦杯をなめ、7場所連続優勝を阻止された相手にリベンジした。
「昨日、立ち遅れたので、きょうはしっかり当たろうと、それが結果、良かった。一直線で手も足も出ていい相撲だった」と会心の一番を振り返った。
直前の取組で鶴竜が勝ち、35度目の優勝は千秋楽に持ち越された。「相星と差があるのでは、全然違う」と気持ちの余裕を持って直接対決に臨む。本割で決めたいかとの問いに「まあ、そこは望むところです」と自信をみなぎらせた。
場所後に帰国し、29日にはモンゴルの国民栄誉賞とも言える「労働英雄賞」の受賞祝賀会が開催される。前人未到V35の手土産を持ち、母国へ凱旋する。