琴奨菊、新妻喜ばせるため…2敗キープ
「大相撲秋場所10日目」(22日、両国国技館)
生き残りをかけた稀勢の里との2敗大関対決。琴奨菊は「悩むことはなかった。選択肢はひとつ。しっかり圧力をかけて前に出る。落ちたらしょうがない」と腹をくくって土俵に上がった。
180キロの体をぶつけ、ひたすら前へ。「気持ちが前を向くと体も前を向く。力がしっかり伝わっている」と笑みを浮かべる完勝だった。
昨年の名古屋場所は初日から8連勝して優勝争いを演じた。状態は「あのときの方がいい」と言うが、「でも今は課程がありますから」と積み上げてきたことが自信となっている。
課程もそうだが家庭も大事。今年の名古屋場所前に、祐未夫人と名古屋・中村区役所に婚姻届を出した。
「勝っても負けても言われるから守ってあげないと。勝つことが一番喜ぶ。そのために頑張っている部分がある」
来年初場所後の1月30日にホテルニューオータニで披露宴を開く。その前に初優勝を飾れるか。11日目は全勝の大関照ノ富士戦。「見といてください。頑張ります」と不敵な笑みを浮かべていた。